未だ続くてんかん患者への偏見の目

てんかんは脳の神経に問題が生じる病気であり、症状としては意識を失うことがある・体が突然動いてしまうなどがありますが、人によって個人差が大きい部分でもあります。
症状が出る時間も長時間ということはあまりなく、数十秒だけという方が多いそうです。

現代の医学では少しずつてんかんの研究が進んできて、薬で発作が抑えられるようにもなってきました。
そのため多くのてんかんを抱える患者の方々は日常生活は普通の人と同じようにできるようになっています。
それでも未だにてんかん患者に対して偏見を持っている人もいて、そういった人からの偏見の目に悩まされている人も多くいます。

昔はまだてんかんの治療法も無く、また原因や仕組みが解明されていないことが多かったので、精神病の一種として考えられていました。
そのためその時代を生きてきた方々は、てんかんを精神科に通う精神疾患を持っている人として認識している部分があります。
また発作が抑えられない方が多かったため、突然おかしな行動をする病気や意識を突然失う病気といった間違った理解をしている人も多いのです。

本来であればそういった偏見は医学の進歩とともに無くなっていくべきなのですが、間違ったイメージばかりが根強く社会に残ってしまっているため、社会になじめないケースも未だに続いています。
てんかんを患っている人の多くは発作を起こしている時の自分の状態がわからないそうです。
そのため周囲からどういった目で見られているかわからないことも多いので、不安に感じてしまうことも多いのです。

また薬で発作を抑えることができている人の中には周囲にてんかんを患っていることを話していない人も多く、偏見の目を向けられたくないと思っているために隠すという行動を取ってしまうのです。
ですがこれは人間として正常な思考であり、よりよい環境で生活したいと感じているためでもあります。
本来は社会がこういった病気を抱える人達に寄り添うことが大切なのです。

てんかん患者に対する社会、職場の理解は必須

社会全体がてんかんという病気に対して理解を深めていくには、まず患者の方々が普通の生活を送れるようになることを考えなければなりません。
そのためには働て自立できる環境が必要であり、そのためには職場の理解は必須になります。
同じ環境で長時間接することになる職場の人達は、まずてんかんという病気についてよく知ることが大切です。

ですが、てんかんは症状や発作の頻度などは個人差があるため、患者自身の話をよく聞くことも必要です。
患者が病気のことを話すきっかけを与えてあげること、またてんかんに対しては偏見の目を持たず正しい知識を持つことが求められます。
もちろん職場内では発作が起きてしまった時、どういった対処をするか考えておくことも重要です。
多くの発作は時間が経つにつれて治まっていくので、特に対処を必要とはしません。
ですが倒れた時にケガをしたり事故にあうようなリスクは未然に防止してあげる配慮も必要です。

外出時は同僚が同行する、様子がおかしいときは見守るなど職場にいる全員が配慮できる環境がふさわしいのです。
そうすることで職場全体でフォローし合い、助け合うような仕組みを作ることができます。
職場の人がフォローしてくれることで、てんかん患者は日常生活を健常者同様に過ごすことができるようになります。
そうなることで社会全体が病気を受け入れる体勢ができていき、病気を正しく理解する人が増えていきます。
そうやって社会がてんかん患者を受け入れるようになっていくと、偏見を持った人が減っていくことに繋がります。

てんかんを患い悩みを抱えた人たちがもっと社会に出て活躍することで、どんどん環境は改善され住みやすい社会へと変化していきます。
そのためにはみんなで病気を理解しフォローする取り組みが求められています。